クモ膜下出血について

クモ膜下について病気というものは老若問わず怖いものですが、もし万が一なってしまっても、いち早く察知することもとても大事だと思います。今回は、脳動脈瘤と呼ばれる脳の動脈にできた「こぶ」からの出血が原因の、「クモ膜下出血」について書いていきたいと思います。

 

1、どんな症状?

くも膜下出血は突然の頭痛で発症します。それは、今までに経験した中で、一番痛い、と言われるほど酷い頭痛です。

後頭部をハンマーで殴られたような痛み、や、後頭部かた頭頂部に向かって、燃えるように熱くなった、と表現される方も多いです。

脳出血と違って、片麻痺等の脳局所症状が起こることが少ないので、突然起こった頭痛、嘔吐、意識障害の場合は、とにかく早く病院に行って下さい。CTにより、診断が容易に行えます。

この頭痛は、数日続き、いつもの頭痛とは様子が違います。しかし、軽傷の場合や、発症して数日経った場合はCTで分からないことがあります。

その場合は、ベッドに寝て首が固くないか調べる

腰椎穿刺といって背中から針を刺して、髄液を採取することにより、判断することが出来ます。

2、治療法は?

治療の第一目的は、「再破裂の防止」です。

そのためには、ネッククリッピング術、という、頭蓋を開け、脳動脈瘤に直接金属製のクリップを挟む手術と、

血管内手術で行う、コイル塞栓術という、ネッククリッピング術より患者さんの負担が少なくて済む方法があります。

3、事前に分からないの?

頭痛の他に、片方の瞼が開かなくなり、両目で物を見るとダブって見える様になる、動眼神経麻痺の症状が出ることがあります。

これは、「後交通動脈瘤」という動脈瘤が大きくなり動眼神経を圧迫した時に起こる現象で、破裂の前触れと考えられるのです。

また、最近では比較的簡単に、MRAが出来るようになったため、他の病気でMRAを撮ったり、脳ドックで検査をした場合に、破裂していない状態の脳動脈瘤が見つかることも多くなってきました。

脳ドックの調査をまとめると、破裂前の、未破裂脳動脈瘤は、40歳以上の中高年の5%が持っていると考えられ、70歳以上では、10%を超える、というデータもあります。

家族の2親等以内に、クモ膜下出血の人がいた場合、10%の保有率になることも分かっています。

もし、未破裂脳動脈瘤が見つかった場合、5㎜以上、70歳以下であれば、破裂する前にネッククリッピング術やコイル塞栓術を行って破裂を予防する手術を行います。しかし、手術にもリスクは伴います。

もし、心配がある場合は、早めにMRAの検査を受けられることをお勧めします。